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ある小売り経営者の命がけのドロボー社会との闘い

ある小売り経営者の命がけのドロボー社会との闘い

「万引き・内引き・出入り引き」と「盗品仕入問題」

私達は気くばりミラーのメーカーとして25年にわたり、一年に1~2回、どんな使い方をしているか小売り経営者のKさんに聞き続けている。

こんな2つの事件を憶えているだろうか。本屋で万引きしていた少年を追いかけたら、その少年が電車に跳ねられて亡くなった。その事件がマスコミに出たので、その本屋が非難され、それがあまりに激しかったのでその店を閉めてしまった話だ。

また、八重洲地下街のお店で万引犯を追いかけたら、犯人に逆に殺されてしまった事件もあった。
万引犯と闘っている人はまさに命がけなのである。一般に店員は接客のプロではあるが、警棒もピストルも護身術も無い。

Kさんは言っていた。「○○に○○という店が開店したが、閉店してしまった。原因は万引きを放置したから…」万引き犯と闘わなくては大金を掛けて開店しても店が潰されてしまう時代なのである。
今回Kさんを訪ねたら、「コミーさんのミラーを使ってまた万引犯を捕まえたよ」と言い、次に「内引き」の話をしてくれた。
「店員に様子のおかしいのがいた。その店員だけがお昼にちょくちょく近所のアパート(自宅)へ帰るのだ。勤務態度がおかしいのでなんとか辞めてもらったが、また店に遊びに来ている。来る度に棚から何か無くなっている。どうもやられたようだ」とのことだった。

画像:更に「出入り引き」は出入り業者が盗むことである。更に「先日、納品業者がバックヤードにあるものを盗んだので捕まえたよ」と言う。
「えっ、それは納品業者が素性の分からない運転手を雇ったからですか?」と聞くと  「その会社の社長の弟だよ。泣いてあやまったよ。実はもっと前から盗んでいたはずだよ」

  • 「万引き」はお客が盗むことである。
  • 「内引き」はお店の店員が盗むことである。
  • 更に「出入り引き」は出入り業者が盗むことである。(「出入り引き」はコミーの造語)

Kさんのところに、セールスマンが盗品を売りに来る事もある。
「この商品がこんなに安い値段?」と思い、「ピンときたのでお引き取り願っている」と言う。小売り業経営者は少しでも安く仕入れるのが仕事。しかし盗品。Kさんは立派な経営者。盗品と分かっていても買う経営者もいると思う。

小売業の経営者は展示法、価格付け、社員教育、ライバル対策だけでなく、ドロボー対策も極めて大切なのである。

画像:ドロボー対策も極めて大切Kさんは、お金を失う闘いだけでなく、肉体的な闘いもしてしまったこともあった。

「東南アジア系の万引は相当ひどい。ある時、男を捕まえたらナイフを取り出した。なんとか闘っているうちに警察が来てくれ、犯人が捕まったが、服は血だらけになっていた。パトカーはお客さんが携帯電話で呼んでくれた」という。

「何故、命がけで闘ってしまったのですか」と聞くと「お客さんに万一のことがあったら大変だったから…」という。

そして「その犯人は大物のお尋ね者だった。大きな感謝状を警察からもらったが、こんなものもらってもしょうがない」とのことであった。

また、ある時Kさんは小学校の校長や教頭の名刺をたくさん見せてくれた。「学校教育ももっときちんとしてほしい」という。この名刺の束はKさんの闘いの証である。

一般に、ドロボーが増加したのは今までは家庭が悪い、学校が悪い、警察が悪い、お店が悪い、マスコミが悪い、政治が悪い、時代が悪い、など責任をなすりつけあっていた感がある。しかし最近、河上さん(元東京地検特捜部長)を長とする「全国万引防止機構」が出来た。やっと万引問題とあらゆる角度から闘う社会システムの再構築のきざしが見え始めた。

今後、この機構の活躍でKさんが少しでも楽になれないだろうかと願う。

06年2月

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最適なミラーを選ぶには(1)映る範囲、(2)像の大きさ、(3)使用環境の3つの条件が決め手になります。
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