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少年万引モラルハザードNo.2

産經新聞 5月13日記事

脱“性善説”窃盗団結成、換金目的も

産經新聞 5月13日記事東京都江東区の東京ビッグサイトで先月開かれたアジア最大級の本の見本市「東京国際ブックフェア」。会場の一角に複数の防犯ゲートが設置され、時折、アラーム音が鳴り響いた。初めて設けられた防犯機器メーカーによる万引防止コーナーだ。

磁気などに反応するシールを商品に潜ませることで万引を発見するなど100万円以上の高額機器が所狭しと並んだ。メーカーの営業担当者らは「平成12年以降、前年比10%増の売り上げが続いている」「今年の商談数は、すでに昨年1年間の数を超えている」とホクホク顔だ。
不景気なのに、防犯設備の需要があるのはなぜか。大手防犯機器メーカーの役員は「店では売り上げ減少にもかかわらず、万引被害が増えているので防犯対策を取らざるを得ない。”性善説”に立った小売業界の意識が変わろうとしている」と分析する。

「東京国際ブックフェア」
書店経営者向けの

万引防止システムコーナーが
今年初めて登場した
「東京国際ブックフェア」

都内のある書店主からこんな話を聞いた。本を万引した中学生を発見し、その親に連絡したところ、「塾の時間に間に合わなくなるので子供を放してほしい」「あとでお金は届けますから。万引しても金を払えば窃盗罪にはならないでしょ」と、耳を疑うような返事が返ってきたという。この親のような反応は決して珍しくはないらしい。
「親たちのこんな態度にも最近はもう慣れました」。そう苦笑いするのは、中堅書店チェーンの男性幹部。彼が統括する多摩地区の10店舗でビデオカメラ設置など万引対策に投じた費用は計約1000万円に上った。最近の傾向は「親の無関心に加え、子供の犯行の悪質化、巧妙化が目立つ」という。

チェーン店では昨年、中学3年生の少年(15)がコミック本2冊を盗んで逃げ、事情を聴こうとした男性店員が顔を殴られ全治1週間のけがを負った。今春、店で万引した小学5年生の男児は反省するどころか、平然と虚偽の名前や住所を口にした。「今まで中学生未満の万引犯がうそをついたことはなかった。驚きました」と男性幹部。
関東に私服警備員を配置している警備会社「高栄保安」(東京都渋谷区)の指導員、橋本弘子さんによると、携帯電話のメール機能を使って連携しながら万引する未成年者のグループ窃盗が昨年から急増している。警備員の目を引きつけるおとり役、犯行の瞬間を見えないように隠す幕役、盗品をリレーで受け取る役…。携帯メールで状況を確認し合い、犯行がばれそうになると1人が全員にメールで危険を知らせる。声ではなく文字で伝えるので周囲の注意を引かない。
「最近の未成年者は、大学生以上が専門書や辞典、中高生は化粧品やゲームソフト、小中学生はコミックというように年齢によってターゲットが異なっている。何よりも盗んで売る換金目的万引が目立っている」

約1500人の万引犯を捕まえたベテラン警備員はそう指摘する。
実際、経済産業省が昨年6月に実施した国内2530の書店を対象とした万引被害調査によると、万引犯の14%が「換金目的」であることを店側に認めた。古物営業法は、原則として1万円未満の買い取りについて本人確認義務が免除されており、これが安価な本の盗品売買に拍車をかけているとの指摘もある。
国内の新刊書籍と雑誌の売り上げが減少している一方で、定価の半額ほどで古本を売る「新古書店」の店舗数は増え続けている。ある新古書店チェーンでは昨年の売り上げが5年前の約3倍に達し、店舗数も2.5倍に増えた。このため、書店の万引増加と新古書店の台頭を結びつける書店経営者もいるが、新古書店側は「買い取り本が増えているのは、万引によるものではなく、家で眠っていた本を客が有効活用しているにすぎない」と反論している。(比護義則)

■新古書店

買い取った本を再び客に売るシステムは従来の古書店と同じだが、本を研磨機にかけて新品に近い状態で売るのが特徴。
買い取りは本の価格や内容よりも、「新しさ」と「美しさ」が優先され、定価の半額ほどで販売されている。ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)など7社からなる「リサイクルブックストア協議会」が3月、業界として古本買い取りルールを初めて統一化。18歳未満については金額にかかわらず保護者の同意書を添付することが明記された。

何故志郎より

7月13日の讀賣新聞の記事『「万引き」の病魔』に

『~(前略)雑貨店の店主(71)は5月、ライターを万引きした中学生の少年を捕まえた。
近くで、仲間らしい4、5人の少年がじっと様子をうかがっていた。

「次は警察に突き出す」と注意したが、将来を考えて通報はしなかった。
数日後、少年たちが店に現れ、アルバイト女性につばを吐きかけた。
その後も同じグループの万引きを目撃したが、
「その場で捕まえない限り通報できない。大目に見たことは間違いだったのか。
店を畳みたいと思うこともある」と店主は語る。(後略)

とあった。

これらの 記事から、少年の万引は手口が巧妙化した“プロの窃盗集団”と考えるべきである。
換金目的で万引が増える現在、古物営業法の「1万円未満の買い取りは本人確認義務が免除」というのは、早急に法の見直しをする必要があると思う。

またリサイクルブックストア協議会で「18歳未満については金額にかかわらず保護者の同意書を添付」という古本買い取りルールがきまった。しかし、親や学校が無責任な現状では、この同意書は本当に効力があるだろうか?
例えば有名なTSUTAYAとBOOK OFFのような書店と新古書店の経営者がいたら、ぜひ万引問題の話を聞いてみたい。

No.3 「3人組の供述 犯罪意識なく悪質、巧妙」に続く

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