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少年万引モラルハザードNo.5

産經新聞 5月16日記事

「割れ窓」理論── 良心に訴える防止策も

産經新聞 5月16日記事警察が「重要窃盗犯」として積極的な捜査を行っているのは、「ひったくり」「空き巣」「自動車盗」。検挙数値目標が書かれた警視庁刑事部の内部資料によると、平成15年の「重要窃盗犯」検挙目標として、過去5年の平均検挙件数より10%以上の増加を掲げている。一方、「万引」については「けが人が出る可能性があるひったくりや、一般市民の財物が奪われる空き巣に比べれば重視していない」(警視庁捜査三課)。
万引被害に遭った店側も110番通報、被害届の提出、警察の聴取…と「人」と「時間」を割かなければならず、営業にも支障が出る。このため、被害届を出さない店も少なくない。
平成14年7月、万引した男を捕まえようとしたコンビニ店長、桶田順彦さん(当時33)が刺殺された強盗殺人事件の舞台となったJR東京駅構内のコンビニは、「万引被害がほぼ毎日ある」(同店)窃盗犯罪多発店だった。ところが、同年1月から事件発生時まで、駅構内の約250の飲食店や売店から警視庁丸の内署に届けられた被害は、桶田さんのケースを含めわずか3件。
「警察を呼ぶと、事情聴取されたり、店舗内で犯人の指紋を取られたりする。その間、事実上閉店しなくてはならず経済的損失は大きい。1,000円前後の万引で被害届を出す気は起きない」。駅構内のある店主はそう本音を漏らす。

未成年者が万引犯の3、4割を占める中心的存在になっているのはなぜか。
明治学院大学の川上和久教授(社会心理学)は「現代の子供は、電車の中で化粧をしたり、ゴミを路上に投げ捨てたり、外に出ても自分の部屋にいる感覚で振る舞う。

そんな感覚だから万引行為に対してもあまり罪悪感がわかない。
今後は、犯行に歯止めがきかなくなる可能性がある」と指摘。
「公」と「私」の境界をあいまいにしている意識が、万引を誘発する要因とみて、家庭や学校での「公」教育の充実を訴える。
大手防犯メーカー「高千穂交易」(東京都新宿区)は、「目に見える形で監視カメラをつけ、犯罪現場を証拠として記録し、防犯ゲートを設けて商品を店外に出せないようにすることが最大の抑止策。子供といえども換金目的の“プロ”もいる。
監視を意識させることによって万引を減らすしか方法はない」と主張する。
一方、監視を前提とした防犯設備に頼る万引抑止に疑問を感じている警備関係者もいる。

都内で警備会社を営む押川剛さんは数年前まで、万引に悩む店舗で巡回警備を担当していた。
「防犯カメラ作動中」「警備員巡回中」などと表示しても万引は減らない。
逆に、これらの表示を意識した万引少年の「挑戦者」としての鋭い目つきに気づくようになった。
そこで、「大切なのは今」「自分の未来を考えて」など良心に訴える万引防止ステッカーを考案。
平成11年夏、全国約50店のコンビニに試験的にステッカーを張ったところ、万引が半数にまで激減する店も出てきた。

少年の良心に訴える万引防止ステッカー
少年の良心に訴える万引防止ステッカー

12年4月、「全国万引き防止協会」を設立。
約300店のコンビニなどのオーナーが同会に所属し、毎月届けられるステッカーを店内に張っていた。
コンビニチェーン本部から「善良な客に不快感を与える」との指摘を受けて活動を停止したが、川崎市の古書店から万引少年が逃走し死亡した1月の事故以降、再びコンビニ店のオーナーから、押川さんに協会復活を求める声やステッカーの問い合わせが寄せられるようになった。
「割れた窓ガラスを放置すると、街全体が荒れ犯罪が増加する」という「割れ窓」理論がある。

少年万引を「割れた窓」状態にしないために、「保護者」「店」「警察」の新しいアイデアや徹底した防犯・検挙活動が求められている。(比護義則)=おわり

割れ窓理論

住民の関心事は、殺人や強盗などの凶悪犯の検挙よりも、万引や落書きなどの身の回りの"軽犯罪"で、検挙にまで至らないこれらの行為を警察と地域住民が連携して解決することで凶悪犯罪も防止できるという犯罪学説。治安回復の処方箋(せん)として、犯罪都市といわれた米国ニューヨークのジュリアーニ前市長が採用。軽微な犯罪の摘発に乗り出し、殺人発生件数を7年間で67%も減少させた

何故志郎より

万引の被害届を出すよりお店の利益を優先するというのは、万引犯にとって万引しやすい環境を提供しているのではないかと思う。やはり万引犯を捕まえなければ再発防止の糸口につながらない。
今後は学校、地域、お店、警察が情報交換、協力をし万引を未然に防ぐような体制が整えられることを期待したい。

また「割れ窓」理論で思い出したのが、鍵山秀三郎氏(イエローハット創設者)著書の『凡事徹底』。

掃除をすると 
心が磨かれる
謙虚な人になれる
気づく人になれる
感動の心が育まれる
感謝の心が芽生える

のだそうだ。
掃除を続けるだけで、周囲の人の気持ちが変わり、地域がよくなっていくのだ。
「割れた窓ガラスを放置すると、街全体が荒れ犯罪が増加する」というならば、まずは身の回りからきれいに掃除してみようではないか。

参考

コミーの物語 「掃除と分類」物語
http://www.komy.co.jp/story2/soji01.htm

(株)イエローハット創業者 鍵山秀三郎氏の掃除哲学に学ぼう───

日本を美しくする会 掃除に学ぶ会

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