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日経産業新聞 2002年5月30日

ヒットのかなめ──

航空機内の安全確認ミラー 乗務員の話がヒント

日経産業新聞 記事特殊ミラー製造のコミー(埼玉県川口市)が航空機の客室向けに開発した広い視野角の安全確認ミラー「FFミラーエア」の売れ行きが好調だ。1997年の発売以来、出荷台数を伸ばし、今年4月には累計で1万5000台を突破した。今年中に2万台の達成を狙う小宮山栄社長に聞いた。

――製品の特徴は。

「表面が平たんなのに凸面鏡のような広い視野が得られることだ。普通の凸面鏡は出っ張りがあり、ガラス製で重い」

――航空機に市場を求めたきっかけは。

「当初は手荷物入れの忘れ物防止用に売り込むつもりで客室乗務員に意見を聞いた。だが話を聞くと客室乗務員がベルト着用する際に後方の乗客の安全確認に苦労していると知った。この情報がきっかけで97年に客席安全確認用の鏡として米ボーイングに初納入できた。」

――受注増しのポイントは。

「従来の鏡に比べ約8割軽いことが機体メーカーで歓迎された。さらに製品の生産・販売管理体制を整え、個々の製品が、いつ、どこで、誰によって作られたのかという製造者の責任を明確にし、厳格な基準を乗り越えられた。

――営業はどう進める。

「実は積極的な営業活動をしていない。納入先はボーイングのような機体メーカーや航空機の内装品メーカー、航空会社など複数だが、製品が実際に使用され始めると欧州のエアバスや北欧のスカンジナビア航空などから引き合いが入ってきた」
「営業活動よりむしろ納入後のアフターサービスを重視している。ユーザーがどう使っているか、そこから新製品アイデアが出てくるからだ。」

(聞き手は白石武志)