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産経新聞 06年4月5日号

社長出番です!

顧客意識し”死角”なくす

コンビニエンスストアやスーパーなどの天井に設置されている防犯ミラー。これら凸面鏡の分野で、国内シェア7-8割を占める。
なかでも平面の鏡で凸面鏡と同じように広い範囲を映すことができる「FFミラー」は、同社独自の技術である。銀行のATMでは、背後を確認できる”安心ミラー”、旅客機の手荷物入れには”忘れ物防止ミラー”として各地で使われている。

産経新聞 06年4月5日号「社会が満足することを一生懸命考えると、ビジネスが生まれます」

その言葉通り、新たな鏡の使い方を次々と提案してきた。例えば、防犯ミラーも、見方を変えれば、客の行動を確認し素早くサポートするための接客ミラーになる。他にも、学校の廊下には衝突防止ミラー、エレベーターに乗り込む人を見落とさないためのミラーなど、世に出したミラーは50種類以上。

人のために役立つミラー。だから、その名も「気くばりミラー」とした。わずか22人の小世帯だが、ミラー一つで防犯から安全、サービス、仕事効率のアップまで担う。

きっかけは約30年前。当時、看板屋を営んでいた小宮山社長が回転式の看板を発明。そのとき、知人の提案で凸面鏡を看板に張り付けたところ、近所の雑貨屋が30個もまとめ買いした。

最初は用途が想像すらできなかったが、あとで万引防止に使っていることを知った。
「私たちから簡単にはユーザーの姿は見えない。でも実は、製品開発にはユーザーを意識することが一番大事なんです」

それから、ミラー事業に特化するとともに、ユーザーが何を求めているのか、製品を作るたびにユーザーの声を拾い上げるように心がけた。

ユーザーの満足度を高めるための工夫も忘れない。商品購入前にはミラーの無料貸し出しを行なう。万が一、ミラーが割れた場合には10年後でも無料交換するなど、アフターケアにも万全を期す。

創業以来、堅実経営を続けるのも同社の特徴だ。「背伸びせずとも、手持ちの資金の範囲で、社会の役に立つことを続ければ、会社は存続する」といい、株式上場の予定もないという。
「誰もやらないけど、必要とされている分野をコツコツとやっていきたい」
鏡を通して、世の中の”死角”をなくす。小宮山社長の着実な取り組みはさらに続く。(蕎麦谷里志)