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読売新聞 04年4月1日号

ATMにバックミラー
盗難対策 暗証盗み見防止フィルムも

現金自動預け払い機(ATM)に、後方を確認する鏡を取り付けたり、脇から液晶画面が見えにくくしたり、銀行が防犯対策に本腰を入れ始めた。引き出した現金を奪われるなど、ATM前での被害が相次いだためだ。

りそな銀行は3月末までに約1500台あるATMすべてに「後方確認ミラー」を取り付けた。鏡は縦8センチ、横15センチの大きさで、通帳挿入口とキャッシュカード挿入口の上部に付けられている。凸面鏡と同じような広い視野が映し出せる特殊な鏡。ATM利用中に、自分の背後にいる人が確認できる。

同様の鏡の取り付けは他の銀行や郵便局でも、一部のATMで導入しているが、「防犯上の措置としてすべてに取り付けたのは珍しいのではないか」と、同銀行業務サービス部の渡辺昌紀さんは話す。

警察庁によると、ATM利用者が暗証番号を盗み見られたり、キャッシュカードを奪われたり、引き出した現金を盗まれるといった被害は、2001年の93件から、2002年226件、2003年295件と急増している。

東京三菱銀行も昨秋、ほぼすべてのATM画面に一斉に特殊なフィルムを張った。真上以外からは画面の表示が見えにくくなり、脇や後方から暗証番号や預金残高などを盗み見られる恐れが減る。

ATMの24時間稼動を推進するUFJ銀行は、深夜11時から翌朝7時までは、キャッシュカードやクレジットカードなどを入口の読み取り機に通さないと、中に入れない仕組みを取り入れた。