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『マスコミの現場』このままでいいのか? を読んで…(2007.07)

本『マスコミの現場』
桐山 勝著(白桃書房)
税込み2,500円

この本は、政治・経済を大学で学び、新聞、出版、テレビを創ってきた人の現場体験記である。
失望談もたくさんある。

一般に政治やマスコミの多くはウソや誇張が多い大衆迎合業界。
ただそれだけで、あまりいいイメージをしないことが多いと思う。
しかし、どんな職業にも志や能力により、ABCとランクがあり、この本を読み進むにつれ、この著者は超Aランクであることがわかった。

例えば、阪神・淡路大震災後に「知恵のボランティア」を一流の専門家にお願いし、民間ベースで都市の再建構想を描くプロジェクト「夢シティ21」の立ち上げ。役人には絶対出来ない仕事。

その時、万が一、赤字が出たら著者自身の退職金で穴埋めする覚悟。

この本のすごいところは、著者が接した感謝すべき人すべてが具体的に実名で記してあり、出会った人から学び続けているのである。三百頁にわたる本で、どこをめくっても有名、無名の人が出ている。
社会経験のある人なら「えっ、私の知っている人がこんな風に書いてある」とビックリするだろう。

この本は、マスコミ志望者および入社後3~5年ぐらいまでの人たちを読者として想定したという。
マスコミ関係以外の経営者や、総務・広報などでマスコミと関わりのある方々にも新しい視座が開かれる示唆に富む本である。