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テレビに向かってブツブツ喋っている方へ(2011.02)

うちのかみさんとテレビを見ると、いつも意見が対立する。
しかし、一致することが一つだけある。
「お笑い番組がつまらない」ことだ。
何故つまらないか。
出演者が必死で頑張って笑わせようとしていたり、おかしくもないのに「笑い声」を演出で入れていると思うからだ。

ところで正月に桂米丸と三笑亭笑三が出る寄席にかみさんと行った。
実はかみさんと寄席に行ったのは40年ぶり。
笑三は「上から読んでも三笑亭笑三。下から読んでも三笑亭笑三」の言葉で二人とも思い出した。
昔から落語家の中でも大声でよく喋る落語家だった。

二人とも最長老の現役で85才。
さすがに間の取り方が旨い。
陰ではどっちが先に死ぬかの話で盛り上がっていたそうだが、笑三は次々と出て来る噺が面白い。
トリの米丸も元気。
ただ長時間座っていて、足がしびれたということで、立ち上がる時にはかかえられていたが…。

今回の笑三は、お正月の神社のお賽銭とご利益の話から始まり、観客は笑い続けた。
そしていつの間に「テレビの落語はいかにつまらないか」の話となり、本物とテレビとの違いをやってみせ爆笑。
これだけは映像にならないので、テレビには映らない。文章にもかけない。

テレビに向かってブツブツ喋っている人がいたら、ぜひ本物を観ることをお勧めする。