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文字にして残すこと(2014.06)

人は経験したことをどんどん忘れていき、
都合よく書き換えてしまうこともある。
しかし文字にして書き留めておけば
時間がたっても思い出すことができ、
その時のことを後から読む人に伝えることもできる。

私の父が亡くなった後、父の生涯を
一冊の本にまとめてくれた人がいた。
わずかな部数の自費出版本ではあるが、
かつての父の姿が綴られたその本は
私にとっては子供や孫に残したい貴重な財産だ。
私はこの方に、文字として残すことが
いかに大切かを教えてもらった。

母が亡くなったときは、兄弟四人で本にした。
母を亡くした哀しみはなかなか癒えなかったが、
文字にしていく中で心を落ち着けることができた。
読み返してみると母がどれほどのエネルギーを
私たちに注いでくれたかがわかり、今でも涙が出る。

私の所属する国際箸学会で、
今度エッセイを募集することになった。
エッセイの募集を通じて、人と箸とのかかわりを
あらためて見直すのが狙いだ。

うまいエッセイを書くのは難しいが、
文字にして残すことは
人生をより深く味わうことに通じる。
年齢・性別・国籍を問わず
たくさんの人に寄稿していただけたらと思う。

 

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国際箸学会主催 エッセイ賞 募集要項
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【募集作品】
「私と箸」をテーマに、箸に関連する 体験や思い出を
綴ってください

【原稿規定】
文字数は四百字から千字

【締め切り】
2014年9月30日
【賞  金】
大 賞(1名)  10万円・手作り箸
優秀賞(3名)   3万円・手作り箸

【発  表】
2014年11月、入賞者に通知
詳細は国際箸学会のホームページをご覧ください。