Home > 駒込通信 > 新製品「下駄」をつくろう

新製品「下駄」をつくろう(1983.02)

日本はここ100年、ものすごい西洋文化の波を受けたが、ほとんどの「衣食住」は洋式と和式に分けて使いこなしていると思う。 碗/はし/タタミ/トイレ、衣類や結婚式まで洋式も受け入れているが、和風が姿を変えて残っている。しかし、あの素晴らしい履き心地の下駄は、今はほとんど姿を消してしまった。

なぜ、履き心地が良いか考えてみた。まず、鼻緒以外は束縛されることがなく、自由である。しかも束縛は六尺フンドシの感触にも似てキリリと気持ちが良い(もっとも六尺フンドシも浩宮様の海水浴姿が最後になってしまったが)。また、他の履物は歩きやすくするために、かかとが上がっているが、下駄は平らである。

よくはわからないが静止の時は平らな方が疲れないのではないか。下駄は履きやすくするために、あの高さの歯がある。その高さが素足でも、ゴミや水から足の汚れを守り、ケガを防いでいる。

これらは、雪駄やスリッパを履いてみればわかる。しかし今では下駄に変わって、水虫の元である靴と、パンツのゴムが緩んだ感触である「サンダル」的なものにすっかり変わってしまった。