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経済が右肩下がりになっても心は右肩下がりになんてなるものか!(1998.09)

今や銀行に安心して金を貸せない時代になった。
先日、銀行の貸し付け係りに行ったが、あまりに暗く、通常のビジネス感覚には、ほど遠いものであるのにビックリした。

最近電車が止まるたびに「また、自殺か?」と思うようになった。倒産した経営者はまず自殺を考えるという。
経済的理由の自殺者は日本では昨年でも1日平均10人(前年比17%増)。
もっと不況が進んだ韓国では1日平均25人(前年比36%増)という(日経ビジネス)。
これからは我々の身近な人でも自殺するようになるかも知れぬ。
最近マスコミに載った例としては「新井将敬」「3人の社長の同時自殺」「第一勧銀の会長」等がいた。

かつてイタリア経済が破産といわれ我々がバカにしていた時代に、日本の旅行者たちが
「なんてイタリア人は明るいんだろう」とビックリして帰って来た。
これからはイタリアからも学ばなくてはいけない。
我々島国日本の国民性は、「皆と同じがいい。異質なものを排除する」が多いと思う。
そして、その体質にどっぷりつかった代表的なものが、銀行、政治屋、役人であり、そのあおりを他の業界までが受けてしまった。
これから日本の国民性を「俺は皆と違う、異質なものから学びながら自己実現するんだ!」に変えなければいけないと思う。

その昔、看板屋の名物男Mさんがいた。
奥さんを2人持ち、それぞれ家庭を大切にしていたが、そろばんが苦手なせいか、会社を2~3回つぶした。
つぶすたびに「金がねえから払えねえ、俺は逃げない」で通した。そして新たに「俺はやるぞーっ」と言って新しいことに明るくチャレンジした。

倒産して逃げなかった社長は意外とたくましく生きている。
「衣食住」のうち衣食だけは困ったという話は聞かない。
経済的に追い詰められた人は自殺する前に1週間でも異質な社会体験、
例えば「戦争」「インドでの生活体験」「病人または看護」「こじき」などでもしたら、異質なものから学ぶことができ、経済的に追い詰められただけで、死ぬことはバカバカしくなるのでは?

デフレスパイラルが進行すれば収入はどんどん下がるのは当たり前。
借金があったら「今は、払えねえ」と開き直り、早めに半分の収入で明るく生きていくことが必要な時代になったと思う。
我々は「地球や生物誕生の不思議さ」「自分がこの世に生を受けたことの不思議さ」に身震いするほどの感動を覚えるゆとりの時間や環境をつくる必要がありそうだ。
自殺なんてもったいない。

それにしても、自殺する人のほとんどが縦社会の男であり、今の男たちは環境がちょっと変わると金魚と同じで死にやすいのかな?

これでまた、平均寿命の男女格差はさらに開くだろう。

たまたま「土壇場の経済学」(青木雄二&宮崎学著南風社)を読んだがこれは面白い!!
さすが…。