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「掃除と分類」物語<連載・番外編>

我が日本人は「契約」より「腹」かもしれない…
「腹の道」を極めたぞ!!‐腹修行のお話

今、ワシは80才。日本で生まれ、日本で育った。

島国の日本は2千年以上、同一言語で、しかも植民地にもならず生きた世にも珍しい国だ。 欧米では、何でも「契約」とか「個性」が好きなようだが、日本はそんなものはいらん。それより「腹」だ。
「はらから」(同胞)といってみんな兄弟みたいなもんだ。

日本は昔から「手や腹」の文化だ。手先が器用だから、あらゆる道具を作ってきた。また、デリケートな言葉の「やりとり」をして腹を探り合いながら、共通のものを大切にしたり、争いを防ぎながら村社会を作ってきたと思う。これが「腹文化」だ。

今、やっと30年かけてワシの腹修行が終わった。その経験を話す。

ワシは29才の時、Aとビジネスを始めた。Aは、仕事はできたが、腹にいちもつを持つ奴だった。当初、奴の腹のうちが全く読めなかった。腹が立つことがあったが、腹に納めるよう努めた。やっと腹を割って何度か話したが、奴の態度はどんどん悪くなった。さらに奴は、ワシのことを「頭がおかしくなり始めている」と言いふらした。ワシは腹わたが煮え繰り返り、奴をぶん殴った。

刑事事件になり、ワシが会社にいる限り、会社が倒産するという。背に腹は変えられぬ。腹を括った。自分で創った会社を去った。この時、生きてゆける金は株を売って手にできたので「お金を得るための仕事は全て引退」と腹を固めた。50才だった。

あれから30年間腹修行をした。その間、掃除だけは毎日一時間続けた。

生病老死の現場を見たり、坊さん、ホームレス、快楽体験もした。その間、本や人から学び続けた。当初は「君子危うきに近よらず」と学び、腹黒い奴とは付き合わないようにした。

また「あなたの腹積もりは?」と素直に聞いた。しかし次第に人の腹のうちが読めるようになり、腹芸も出来るようになった。ワシも腹がすわって来た。

昔は、食事は大食いで「おまえは別腹がある」とおだてられ、満腹になるまで食い、太鼓腹だった。また、三段腹と言われたこともあったが、今は腹八分目なので筋肉腹だ。」

ここ10年は、面白い会話もできるようになった。寝ても覚めても腹の底から笑うにはどうしたら良いか考えるようになった。それには爆笑である。笑う時は1人だけで笑っても爆笑にはならない。しかし同時に爆笑しても人によって「ハッハッハ」「ヒッヒッヒ」「フッフッフ」「ヘッヘッへ」「ホッホッホ」などと違っているのに気づいた。日本人は皆と同じが原点である。誰でも口の形を変えるだけで統一できる。今日は「ハッハッハ」に統一しようとか、上品風の女性が多い時は、いかつい男も全員「ホッホッホ」にしようとか、バリエーションを作った。以外と素人でも出来る。お試しください。但し、最初の爆笑が作れなくてはダメだ。なにしろ、ワシのところで笑うと、血糖値が下がると遺伝子で世界的に有名な村上和雄先生(筑波大学名誉教授)のお墨付きになったのだ。町の自殺者も減った。

男は腹をかかえて笑い、女は腹をよじって笑う。爆笑は30分続く。おかげで腹の筋肉だけはスポーツをしなくても発達した。
ところで竹中君、小泉君、ブッシュ君の共通点は何か。太っ腹ではないことだ。たまには腹をかかえて笑えばいいのだが、どうしても悲しそうな作り笑いで、目の方は笑っていないのだ。まだ若すぎる。

ワシが「腹道」の師匠だ。これから弟子を募集する。

先日、皆で飲みながら「腹」を使った言葉を探してみました。100以上あり多くてビックリしましたが、「手」を使った言葉はなんと1,000くらいあるそうです。これらの英訳は難しいでしょうね。

下手な作り話を最後まで読んでくださり、お疲れ様でした。作文も大変でしたが…。間違い・直しなどがあればご指摘下さい。