Home > コミー物語 > 「掃除と分類」物語<連載No.6>

「掃除と分類」物語<連載No.6>

「分類」って何だ。
「分類」はコミーにとっては仕事の基本。(其の二)

「やりとり」と「約束」をはっきり分けよう!

我々日本人は分類ということがどうも苦手である。
コミーでは社長も社員と同じ弁当を食べ、一緒になって掃除をする。
鍵山さんは「社長が真っ先に掃除をしなさい。すると社員も次第に掃除をするようになり、心が整ってきて結果的に会社がよくなる」という考えである。ここには分類という概念が全くない。

昔、看板業の頃、納品したらすぐお金をもらえると思っていたが、いざお金をもらう時に先方独自の支払日があることがわかった。そこで支払日は聞くようにしたが、今度はお金をもらう時に
「うちは10万以上は手形です」などといわれてしまったことがあった。 貴重な営業の時間とエネルギーを入金に費やしていたこともあった。
今でこそやっと「客約束」をして受注時には必ず「受注金額、商品納品日、現金入金日」を同時に決め、それがあいまいなら受注してはいけないことにした。そして入金トラブルがほとんどなくなった。
あたりまえのことだが、お金をもらう時も支払うときも双方の約束がはっきりわかりやすくなっている必要があるのである。

つい2~3年前の話。
ダンボールをコミーへ納品してもらう納期が「やりとり」だけであり、「約束」がなかったことにやっと気がついた。
ある発注者に「ダンボールの納期は?」と質問すると「2日です。急ぎなら翌日でも…」とか別の発注者は「3日です」など人によってまちまちであった。「2日というのは具体的にいうとどういうことなんだ、急ぎって具体的にどんな時なんだ」「外注先との約束はどうなっているんだ?」と聞いても「やりとり」の書類はあっても先方との「約束」書類はなかったのである。
詳しくは「デルに学んだ物語」にもあるように、現実は「やりとり」と「約束」がゴッチャになっていたのである。

また会議などもやりとりだけで時間を使ってしまい、約束がいいかげんになってしまうこともある。
誰がいつまでにどんな結果を出すかまで決めねば経営者失格であるがどうも苦手であった。
海外の会社ではきちんとした「ジョブディスクリプション」があるという。
具体的にどんな仕事をするか書いたものであり、少しでも違う仕事をいうと拒絶され、海外で働く日本人は文化の違いにびっくりするという。
ISOを導入し、改めて西洋文化に感心した。きちんと分類され、役割分担があり、約束がある。
そして記録やサインで成り立っている。
社長は方針を出し、それに従う部下が提案し、部下は上役にサインをもらいながら仕事を進める。そして社長は方針通りかチェックし、評価するだけである。ISOはその流れがきちんとされている会社かどうかを監査され、OKならISOの看板をかかげられるのである。
これはまさに「契約」であり、「やりとり」ではない。

日本の家庭に契約や分類という概念があるだろうか。
やりとりだけで夫婦になり、いつのまにか、声が大きい方が強くなり、かみさんは財布を握るようになる。そして子供が生まれやりとりだけで大きくなり、権利だけを主張してしまうことになる。
父の役割、母の役割、子供の役割ということを考える暇もなく、記録もなく、サインもなく、やりとりだけがあることが多いのではないか。

No.7につづく 番外編はこちら