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「掃除と分類」物語<連載No.2>

整理整頓の意識は高まってきたが?・・・

コミーは設立時の看板業時代では、整理整頓のことなど考えたこともなかった。
ところが、ミラーを製造販売し、商品が多種にわたるようになると、整理整頓なしでは仕事が進まないとわかってきた。

なぜなら先にも書いたようなミスやロスを引き起こしたからだ。

トラブルが起こるたびに、「今度こそはきちんと整理整頓しよう」と、みんな気持ちを新たにする。

ところが、「のど元過ぎれば熱さを忘る」・・・・・ではないが、すぐ元の状態に戻ってしまったり、あるいは、モグラ叩きのように問題点を叩いても、新たなモグラが出てきたのであった。

整理整頓の勉強開始。「10年はかかるよ」のアドバイス

そこで、その場しのぎの対処法的なやり方ではなく、徹底した整理整頓の基本の勉強をしなければならないと感じ、技術交流プラザの仲間に相談した。

すると、「いい整理整頓の専門の先生がいるよ。うちの社員にもその先生について勉強させた。

忙しいときで、社員の負担も多かったがいい工場になったよ。

整理整頓は”きれいな工場”というより、ミスやロスがなくなるので”儲かる工場”になる。

だが、そこまでゆくのに10年はかかるよ」ということだった。

そこでその工場を見せてもらった。大企業の優良指定工場だった。

コミーも社員を整理整頓の勉強会に参加させた。

先生は青木亀男先生で『定置管理(日刊工業新聞社刊)』という本も出していた。

ここでは、特に「要品」「不要品」「保留品」に分けることを教わり、コミーの貴重な分類用語になった。

また、その後少しずつではあるが、カイゼンコンサルタントのアドバイスも含めてある程度のレベルになったと思っていた。

少しは理屈も言えるようになった 。ところが現場では・・・

コミーの「仕事心得」では整理整頓のことを「SS」と呼び、耳にタコができるほどその定義を繰り返し言ってきた。

整理が悪いとは、
A:置き場所が決まっていない すぐ決めるか、すぐ相談のこと
B:決まった場所に置いていない 教育が悪いか、ルールが無理

2001年9月、ダンボールの仕入れシステム(「デルに学んだ物語」参照)が一段落し、これに携わった顧問の 人達にありがとうの送別会をした。

ひとりの顧問が挨拶で、「コミーは『今日を最低と思い、カイゼン点を見つけ出し、 しつこく何故何故をくり返し、できるまでやり通す』良い会社だと思う。しかしやり残したことで残念なことが一つあった。

それはコミーではSSが徹底されていないことだ」

と言って、5S「整理・整頓・清掃・清潔・躾」と紙に書いて工場を去った。

しかし、5Sと言われても、たとえば、整理と整頓の意味の違いを何回言われてもイメージが湧かず、整頓を正頓と書いたりしていた。

一方、商品の種類、数量の大きな変化もしている。

また限られた狭い工場で多品種、少量、短納期に対応しなくてはいけない。

一層のSSの徹底が必要と感じるようになっていた。

また書類の整理整頓の問題もあった。

工場の約束ごとを決めた「工場ルール」を、作業者が見たいと思ったときにすぐ取り出すことが必要なのである。

さらにゴミ、ホコリ、床の汚れなど清掃面も徹底していなかった。

そして、何より怖いのは全員が「こんなものだ」と思い込みSSへの関心が薄れてゆくことだった。

No.3へつづく