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航空業界参入物語<連載No.6>

JAL100機目のジャンボ機に初装備

JALのジャンボ機就航から29年。その100機目にFFミラーエアが装備されることになった。
万全を期し、ボーイング社の現場で確認することにした。

JAL100機目ジャンボ機内●社員2名がシアトルのボーイング社に出張
日本航空(JAL)がジャンボ機*を就航させてから29年。100機目にあたるのが、1999年1月14日から東京-北京間就航のボーイング747である。マスコミでも話題になった記念すべき同機にビン(手荷物入れ)用「FFミラーエア」を装着されることになった。ビン用として採用されるのはこれが初めてである。1機あたりの枚数は56枚。
コミーはこの装着に際し、98年11月、社員2名を米シアトルのボーイング社に出張させた。これには理由があった。
FFミラーエアの特徴は、「貼るだけで広範囲に見られる」という手軽さの一方、角度調整ができない。つまり、間違った場所に装着してしまうと役に立たないのである。こうした特徴を理解しないで、設置場所の図面を引くと、本来の機能を発揮しないことが起こり得る。

実は前例があった。この時は一度装着したミラーを貼り直してもらい解決した。もちろんこれはメーカーの責任ではない。しかし、「間違いやすい」という認識をもたれ、トラブルが起こり得るとなれば、コミーのFFミラーエアのイメージダウンとなる。それどころか、少しでもトラブルがあれば、最初に思い切ってFFミラーエアを採用してくれた担当者に申し訳が立たない。そこで同機の客室組み立て現場を確認するために、社員2名を出張させたのである。
そして99年1月、ビン用のFFミラーエアを装着したJAL B747便の運行が開始された。

●フライト1年4ヵ月後も問題なし。
FFミラーエアは、数々の実験をして問題がないことを確認してはいた。それでも実際に使った場合、本当に問題はないのだろうか?
試作品と実際の製品は違う。想定した以外はトラブルは起きていないだろうか? FFミラーエアにはハードコートをほどこしており、傷がつきにくくなってはいるが、実際に使用した場合にどのような状態になっているのかも確認しておきたい。そう考えて、4ヵ月後の200フライト経過後にミラーの確認、いわゆるコンディションチェック*をおこなうことをJALに申し入れた。 一般のお店に納品したミラーであれば、確認のための手続きが必要とされることもなく、直接お店や設置現場に行けばいい。しかし、飛行機の場合はそう簡単にはいかない。

部品チェックを口実にした不審者を入れてしまっては大変なため、チェックの当日は、飛行機への搭乗まで様々な手続きがあった。そこでさまざまなチェックがおこなわれる。今回もそうだが、当社のミラーを使用してくれている飛行機の多くは国際線である。そこに入れてもらうには、パスポートまではいらないものの、そこが成田であっても海外扱いになるらしくその手続きが必要なのである。また、飛行機が格納庫に置かれている場合には、その往復にもちょっと時間がかかった。
そうした手続きを終えて搭乗し、早速チェックをおこなった。その結果、全56枚とも全く傷が付いていないことが判明した。さらに1年後(2000年4月)に再度チェックしたが、これも全く問題はなかった。これらの手続きからチェックの立ち会いまで含め、JALの方々には多くの時間を割いていただいた。