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航空業界参入物語<連載No.7>

多くの人に知ってもらいたい!広報活動開始

FFミラーエアはこんなに役に立つ!それを多くの人に知って欲しい。
そして、ビジネスとしての確実な実りのためにも。広報活動を開始する。

●ニュース性があったボーイング社初納入
FFミラーエアの広報活動の第一弾は、1998年1月、ボーイング社に初納入した時である。この時は、ビン(手荷物入れ)用ではなく乗務員の客室視認用であった。この機会に、FFミラーエアの便利さをより多くの人に知ってもらいたいと思った。それにはマスコミに取り上げてもらうことだろう。広告ではなく、記事として扱ってもらいたい。そのために、誰に向けてどのように訴えるかを考えた。
まず、FFミラーの写真、会社案内などの広報資料を、業界紙誌に送付した。その結果、日刊工業新聞、日本工業新聞、日経産業新聞などに加え、日本の航空関係の専門家が見る「航空技術」(発行部数1万4000部)などにも取り上げられた。

第二弾は、JAL100機目ジャンボに初めてビン用として装着された99年1月である。ビン用装着のメリットは二つあった。
第一は、乗客の忘れ物防止である。 第二は、乗務員によるビンチェックの時間短縮である。つまり、乗客と乗務員双方に役立つものなのである。そのため広報活動も乗客向けと航空会社向けが考えられる。しかしどちらに主体を置くかで、対象とする紙誌が異なる。前者の場合は一般紙誌、後者では業界紙誌であろう。当社が考えたのは、乗客向けにアピールして知名度を向上できれば、航空会社に対する販促効果も得られるだろうということだった。もちろん乗客は日本人だけではないので、世界中の新聞や雑誌を対象にしたかったのだが、それではちょっと範囲が広すぎるので、とりあえずアメリカと日本に絞ることにした。

●第二弾の反響のなさにがっかり
まず国内では、対象とするマスコミを全国紙、地方紙、業界紙、そして一般誌と業界誌の約200社とした。方法は、マスコミの名簿を集め、写真、会社案内、FFミラーエアの資料を各社一斉に送るというものである。費用は1社あたり500円。200社送っても10万円程度である。1社でも載せてもらえれば、費用以上の効果が出るかもしれないと考えた。

今度のFFミラーエアは、記念すべきJAL100機目ジャンボに採用、アメリカの特許も取得していることから、ダメモトと思いつつも心中ひそかに期待するところがあった。しかし結果は、ほとんど取り上げてもらえなかった。何ヵ月か経ってから「航空技術」に掲載されたくらいである。あまりにも載らなくてガッカリし、ある業界紙の記者に理由を訊ねたところ、「100機目のジャンボに採用されたとはいえ、既に就航しており、前回よりもニュース性がないと判断した」ということだった。
今までの経験では、資料を送付して1ヶ月くらいにはリアクションがあったが、「今回はだめだったか」となかば諦めていた。

信濃毎日新聞記事
信濃毎日新聞1999年4月12日

●ホームページで芽がふいた。蒔かぬ種は生えぬ
しかし、送付から3ヵ月経た4月に入って、共同通信の記者から連絡が入り、「ホームページを見た。ついてはエア関係の資料を送ってほしい」と言うのである。そこで、再度送ったところ、契約社(地方紙約60社)に配信してくれた。その結果、かなり多くの地方紙が載せてくれたようである。
掲載しても連絡が入るわけではないので確認のしようがないが、知る限りでは、地元の埼玉新聞、愛媛新聞、下野新聞(栃木県)と信濃毎日新聞(長野県)の4紙。写真や記事もかなり大きかった。信濃毎日新聞のことを知ったのは、ずい分後になって、長野に住む親類との全く別の件で電話でのやりとりからたまたま判明したのである。

この時わかったのは、新聞、雑誌に取り上げてもらうには、「便利・役立つ」だけでは難しいということである。話題性を含めて、タイミングや運などがあるらしい。今回は、ほとんど無視されたがコミーのホームページを見た記者が運良く取り上げてくれた。蒔かぬ種は生えぬというが、まさに3カ月後に思いもかけぬ形で芽がふいてくれた。
また、航空機にFFミラーエアが設置されればお客様から便利さを体験、感心してもらえて販促につながるのではないかと我々は思ったが、お客様から見れば違うということだろう。
JALボーイング747(東京-北京便)を利用した友人に聞いたところ、「確かにコミーのミラーが付いていた。だけど、あらかじめ特徴を知っていれば別だが、一般の人は単にビンの中に変なモノがついている程度にしか感じないのでは」という感想を語ってくれた。乗客にFFミラーエアの便利さを知ってもらうにはかなり時間がかかりそうだ。