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車椅子から見たニッポン<連載No.2>

我々は車椅子生活をいかに知らないか?<小宮山記>

まず、あなたはこの問題にいくつ答えられるだろうか?

  1. 車椅子の車輪はいくつありますか?
    (2つだろうか? 3つだろうか? 4つだろうか? あるいは?)
  2. 障害者用トイレは何故あんなに広いと思いますか?
  3. 車椅子を使っている人で自動車免許を持っている人がいます。
    どんな車でどのように車椅子から乗り降りすると思いますか?
  4. エレベータの中の正面または上部に車椅子用ミラーがついています。
    どんな時に使うと思いますか?
  5. 難問!!
    マサはアメリカで「エレベータにはバックをしながら乗り込め」といわれたそうです。何故?
    <答えは連載No.7>
  6. バリアフリー、ユニバーサルデザインという言葉の意味を説明できますか?

お恥かしい話、私自身、つい最近までQ4とQ6以外は答えられなかった。

コミーの若い社員に「車椅子は何輪車か?」と質問したら「二輪車です」と答え、そのような絵を描いた。
これをマサに話すと「四輪車ですよ」とムッとしながら答えた。
そうかといって、知らないものは知らないのだから社員は悪くない。

我が島国ニッポンは、今までは「異質なものを排除する」という国民性があった。
しかし、国際化と共に「異質なものから学ぶ」国民性に変わっていかねばならない。
国際化とは個性化であり、個性がなければ日本の銀行業界のように滅びていくと思う。

今、我々は車椅子を異質に見ていたが、これからは個性ある車椅子生活から学ばなくてはならない。
自分が車椅子生活になったらどうなるかも考えなくてはならない。
車椅子を理解するには自分が体験してみるのが一番早い。

川口市長も川口駅前で体験してみたところ、問題点がたくさんあったという。しかし市長の場合はまわりが知っている人ばかり…。知らない人の中で車椅子で移動したらどうなるのだろうか? 義務教育では車椅子体験を取り入れているだろうか?
全く知らない人の視線の中で1日でも一人で車椅子体験をすれば、キレる子供は少なくなるのではないかと思う。

私自身、車椅子体験はないが、マサの話を聞いてやっと結論が出た。

マサの車イスは手漕ぎ四輪車

A:手の届く高さが40~50センチ低い

  • ボタンが届かないエレベータもまだたくさんある。
  • 台所では設計と配慮が必要。

B:顔より足が前方に出っ張っているので、ぶつかりやすい

  • 「あぶない!!ミラーがあればなぁ…」

C:階段を上れず、5ミリの段差でも乗り越えるのが大変、デコボコ道は強い振動、転倒もある

  • 転倒した時は一人で起き上がれない
  • ヨーロッパは石畳が多いので空気入りタイヤが必要

D:Uターンするのに広いスペースが必要/
車椅子使用者は便器に移るのが大変

  • 「車椅子用トイレに入ろうとしたら、いつの間にか物が置かれていて困った」

E:90センチ以下の狭い通路は通れない

  • 「車椅子用マークがついているのに…警察に電話しようか?」

これを考え続けていくとQ1~Q5までの問題が解けると思う。
No.3へつづく