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「万引問題」物語<連載No.7>

万引問題は、捕まえた人に聞け!!

プロは死角の恐さを実によく知っていた!

ミラーは単純な道具だが、プロが使うと実に奥の深い道具となる。 プロの要求に応えられる「気くばりミラー」とは?

コミーは、「死角を生かす気くばりミラー」のメーカーとして、店舗用ミラーだけでなく、駐車場用ミラー、航空機用ミラーなども作ってきた。 その中で、店舗用のミラーが万引防止に役立っていることは断片的には聞いていた。しかし、万引犯を捕まえるための必需品という認識はなかった。 そのため、店の人や保安員が具体的にどのような活用をしているかとか、社会問題としての万引のことなどには、あまり関心を持たずにいた。 しかし、安藤さんや森さんなど、保安員のさまざまなミラー活用法や苦労など、万引防止のプロの世界の奥深さに触れることによって、万引への関心はさらに広がっていった。

死角の恐さと、厳しい現場で鍛え上げられたプロのノウハウ

ミラーは、防犯カメラなどに比べると単純な仕組みで価格も安いが、簡単に死角をなくすことができる道具である。 安藤さんの話を聞いて感じたのは、「同じ道具を使っても、プロとアマとではこんなにも違うものか」という驚きだった。安藤さんのようなプロ中のプロは、ミラーのメーカーである我々も気付かなかったような使い方をしている。 それは、長年の万引防止の現場経験で培ったノウハウだ。 そしてそのノウハウは、万引犯を長時間追跡しても、死角に隠れ犯行確認の空白が生じ、捕まえるのをあきらめざるを得なかった時の悔しさなどによって鍛え上げられたものである。 話の中で、森さんが何度も繰り返した「万引は道具を揃えただけではなくすことができません」という言葉も、そのノウハウがあるからこそ自分たちはプロなのだ、という自信からの発言に違いない。

防止機器を設置しただけでは万引を防げない訳は

経営者は、万引防止の設備を導入すれば、それだけで効果が上がると考えがちである。 しかしそれは、コンピュータを導入すれば、それだけで仕事の能率が上がると思い込むのと同じ誤りである。 万引防止機器を設置しても、現場の店員が機械まかせになり、万引防止に無関心になることもあるらしい。設置しただけで安心させてしまう恐さ、落とし穴が防止機器にはある。 また、悪質な万引犯は、どうすれば万引防止機器を回避したり破壊できるかといった情報を、仲間同士で交換する。防止機器がいかにハイテクになろうとも、彼らはそのスキを見つけて犯行におよぶ。時にはカミソリでタグを切り取ることもする。 結局、万引防止の最大のポイントは、保安員や店員の熱意、そして「この店で万引はさせない」という経営者の決意である。そして防犯ミラーは、そうした熱意ある人たちのための道具なのだ。

接客のプロは、ミラーを「気くばりミラー」として使ってくれている

ミラー商品状況を確認
ミラー商品状況を確認

店舗用のミラーは、万引防止だけに使われているわけではない。ミラーがあれば、お客様の来店や商品選びなどの動きが、通常は死角になるところであっても簡単にわかる。 どんな店であっても、店員にお客様が見えている方が良いサービスができる。プロの店員であれば、ミラーも活用して、お客様の動きを注意深く観察し、どのタイミングで声をかけたらいいかも見計らっているはずだ。 コミーがユーザーに教わった、防犯以外の「気くばりミラー」の活用法は次の3つであった。

お客様のタイミングの良い 来客へのすばやい対応に !! お店のすばやい状況把握に!!
お客様のタイミングの良い アプローチに !! 来客へのすばやい対応に !! お店のすばやい状況把握に!!

①来客確認や声かけのタイミング ②レジ待ちのお客様への気付き ③欠品等の棚状況の把握、補充 これらの気くばりによって、店はチャンスロスをなくし、接客サービスを向上させることができる。 こうした防犯以外の効果も大きいため、コミーは、ミラー商品全体を「死角を生かす気くばりミラー」と呼び、店舗用ミラーを「防犯ミラー」ではなく「ショップミラー」と呼んでいるのだ。

クルマのバックミラーも「気くばりミラー」。 ここにもプロとアマの違いが…

バックミラーを使って背後を入念にチェック
運転のプロは、バックミラーを使って 背後を入念にチェックしている。

ミラー活用のプロとアマの違いは、防犯ミラーに限らない。例えば、クルマのバックミラーではどうだろうか。プロの運転手やレーサーも、ミラーの特性を熟知し活用しているに違いない。 そう思い、調べてみたら、レーサー出身の自動車評論家である徳大寺有恒氏が、『クルマ運転術』(草思社)の中でこう書いていた。 「(前略)高速道路でもバックミラーはマメにチェックする。この場合、中心になるのはサイドミラーでなく、室内のバックミラーだ。自分の真後ろはどうなっているか。後続車があるのかないのか、あるなら、どんなクルマが来ているのか、よく見ておく。(中略)よく土曜、日曜になると、自分のすぐ後ろまで他のクルマが接近してきているのに、春風駘蕩然として走っている人がいる。こういう人にかぎって、まずたいていバックミラーを注意していない。(中略)こういう状況は、他人の迷惑というだけでなく、自分自身にとってもきわめて危険だ。(中略)アウトバーンにせよ、東名高速にせよ、高速道路をさんざん走ってきた私が、こうして命を永らえてきた最大の理由は、つねに自分のクルマがいるポジションをよく知ろうとつとめてきたからだ。自分をとりまく状況を知っておけば、いざというときの選択肢は多くなる。その点、背中の情報がまるでわからないというのはやはり怖い。」 徳大寺氏はクルマのプロであるだけに、高速道路の恐さをよく知っており、死角になりがちな背後の状況をバックミラーを使いこなし確認している。それに対し「アマ」は、バックミラーも見ず、背後を死角のままにして走る。 このプロとアマの差は、時に生死に関わる大きな違いである。

プロの要求に応えられる「気くばりミラー」を作り続けたい

どんな分野であっても、プロの世界は奥が深い。そして、プロは道具を実によく使いこなしている。 それだけに、道具に対する要求も厳しいはずだ。 コミーは、店舗のニーズ、たとえばお店に溶け込み違和感のないデザインであるとか、機能を様々に工夫してショップミラーを開発してきたつもりである。しかし、安藤さんをはじめ、プロのユーザーからすれば、まだまだ改善すべき点があるに違いない。 コミーは、万引防止や接客のプロの厳しい要求に応える機能とデザイン性とを両立させたミラーを作り続け、名実ともに「気くばりミラーのプロ」と呼ばれるようになりたい。 万引問題も、「気くばりミラー」の世界も、知れば知るほど奥が深い。そして、面白い。

No.8へ続く

お試し無料貸出し制度

最適なミラーを選ぶには(1)映る範囲、(2)像の大きさ、(3)使用環境の3つの条件が決め手になります。 現場で確認したいこともあると思います。詳細はご連絡ください。(個人のお客様は除きます)