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登場人物の物語

物語には登場人物が必要だ。
コミーは、プロジェクトが終わると、登場人物を思い出しながらその物語を創ってきた。
しかし、これからはプロジェクトが始まる時から登場人物を想定し、物語を創った方が良いと思うようになった。

多くの会社はプロジェクトが一段落した時、書類の整理をしていると思う。
コミーの場合、これをもっと深め「物語」にし、そこにどんな「出会い」、どんな「成功や失敗」があったか、そして「それはなぜか?」を整理するようにした。
そしてさらに、今後似たような場合はどうすべきかも記し、後で見ることも大切な仕事だと思うようになった。
「物語」にすれば、いままで会社と直接関係のなかった人にもコミーを知ってもらえる。また意見を言ってもらえる。

●当初は気付かない登場人物

コミーでは、社員の仕事とは「問題(課題)の発見から結果を出すまで」としている。
この「問題発見」から「結果出し」までは、新商品のように5~10年 に渡ることもあれば、2~3ヶ月で終わるものもある。
短期間で終わったものは、皆の記憶にあるので物語化しやすい。
例えば、「部品番地の物語」がそうである。
これは「なんでこんなバカなことをしていたんだ」という悪い体質の問題発見をした後、皆で知恵を出しあい「誰でも簡単!!見える化」が出来た物語である。
後で考えると、登場人物がかなり多いのである。
以前新人に物語を書かせてみたら、足りない部分があり思わずどなってしまった。
「この物語の登場人物は?」
「誰のおかげで上手くいったんだ。○○さんの一言があったからだろう」
物語とは様々な登場人物のおかげで出来るものである。

●「かごに乗る人かつぐ人、そのまた草鞋をつくる人」    からのヒント

今は死語になっているが、昔の乗り物のかごについて「かごに乗る人かつぐ人、そのまた草鞋をつくる人」と言っていた。
これはかご文化を語る時の登場人物である。
コミーがお世話になっている航空機業界では、

「飛行機乗る人、乗せる人、そのまた飛行機つくる人、さらにその上お役所さん」

が登場人物である。
航空機業界に参入して痛感したのは、「飛行機が飛ぶためには、まず役所(国家機関)の承認が必要」ということだ。
人を乗せて空を飛ぶものなので、安全性が最重視される。
それを判断するのは役所のガイドラインであり、申請の許可をするのも役所である。
コミーのミラーを航空会社へ納品するためには、そのミラーがアメリカとヨーロッパが定める世界基準をクリアする必要がある。
その上で、使用する航空会社が自国の役所へ申請し認可を受けなければならない。
役所に「飛んでいいよ」と言われたものでなければ運航出来ないのだ。
当初は関係者や仕組みがよくわからず、大変苦労をした。(詳細は「航空業界参入物語」)
その経験をもとに、今後新しいプロジェクトを立ち上げる時は、早めに登場人物を設定しておいた方がよいと思うようになった。
例えば、いま世界の病院の通路に貼る「衝突防止用ミラー」を開発中である。病院文化を考えると、

「病気になる人、治す人、そのまた機器をつくる人、さらにその上予算決め(をする人)」

が、病院に関係する登場人物だと思う。その中で「衝突防止用ミラー」を使うユーザーはどんな人たちだろうか。
わかりやすく伝えるために、具体的な想定ユーザー(登場人物)を挙げカタログに記載した。これらの人が、毎日のように病院の通路を歩いているのである。
また、過去の「『万引問題』物語」を読んでみると「誰かのちょっとしたアドバイス」や「人との思わぬ出会い」があり、それが結果に結びついたことがわかる。
すべて大事な登場人物である。今後創る物語にも、そんな出会いがあるはずだ。

●これから創りたい環境問題物語の登場人物は?

今、コミーの「環境問題物語」を創っている。
環境問題は、人類にとって一番大切な問題であるが、いつの間にか忘れてしまうことがある。
自分たちの問題として常に気を付けていくためにも、物語にしたいと思う。
例えば日本の過去の政治家では、自分だけの省エネ背広の羽田孜さん。
議員たちのネクタイを外させてしまった小池百合子さん。
最近世界にむけて「日本は温室効果ガス排出量を25%削減する」としゃべってみただけの鳩山さん。
ノーベル賞を受賞した人では「MOTTAINAI」のマータイさん。
この物語には、一体どんな人が登場するのだろうか。今までとは全く違った登場人物が現れるかもしれない。
映画「タイタニック」は、ディカプリオなどの登場人物は面白かったが悲劇に終わった。
コミーはこれからも、面白い登場人物が現れる物語を創り続けたい。

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