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「なぜ」と「感動」の物語

ある時テレビを見ていたら、まどみちおが出ていた。
まどみちおは「ぞうさん ぞうさん お鼻がながいのね そうよ かあさんもながいのよ」の唄を創った人だ。
この唄は、「異常に長い鼻である象の子が、他の動物からバカにされたりいじめにあっても、母も長いから母についてゆけば安心だ」という 深い愛情が込められた唄だと記憶していた。
なるほど、あたりまえに見えることでも、こんなに深い捉え方があるのかと感心したことがある。 まどみちおはエッセイでこう書いていた。

「?」はクエスチョンマークです。不思議なことはどこにでもあります。いつも「?」しかないんです。「これなんだろう」「あれなんだろう」「それなんだろう」と、どれもこれもぜーんぶ考えてみる。私は能がなくて、頭の中にいつもクエスチョンマークしかないんですよ。それがたまに「!」と感嘆符になることがある。だから、私の日記帳は毎日、「?」と「!」ばっかりです。                       まどみちお著   「百歳日記」(NHK出版)より抜粋

 

 私はホンダのマークが好きだ。HはすぐにHONDAとわかるし、シンプルでユニークだ。
ある時、ホンダOBの在田さん(コミー顧問)を通じ、このホンダのマークやホンダのヒット商品を創った岩倉さんに会うことができた。
岩倉さんは当時、多摩美術大学の教授だったが、『「なぜ」と「感動」の心がない学生は俺の研究室に入るな』の意味を込めて「?!」のマークをデザインして入口の扉に貼ったという。それを聞いて「面白い!!」と岩倉さんに伝えたら、岩倉さんがさっそく「?!」をデザインしたパネルをプレゼントしてくれた。コミーの展示室の入口にはこのパネルがある。

モノづくり業においては「何故?」と考える習慣をつけることが必要である。古くはエジソン、本田 宗一郎、トヨタの大野耐一、最近ではアップルのジョブズなど、いつも「何故?」「何故?」「何故?」 と考えていたという。
モノづくりに直接関わる人間は特にクレームが発生した時など、社員全員が「真因をつかめ何故5回」の考え方で進まなければ会社はつぶれてしまう。

私は社員全員に「何故?」と考える社員になってほしいと思い、顧問の西山さんに「何故、何故、何故 と考え、わかった時の喜びをデザインしてくれ」と頼んだ。すぐ2時間ほどでできたのがこのデザイン だ。このマークをさっそく商標登録し、作業着や名刺、レターヘッドなどあらゆるものに入れた。

世界の会社のマークで「?」や「!」があるのを見たことがない。このマークは、日本発の世界に誇れるマークになればと思う。

※JASRAC 出 1211944-201